■ 王宮小説 目次 ■


「今日こそは……」

 少年の声がある長年……といってもまだ十年も生きてない彼のことである……の望みを思う。
 そぅと、葉の間から下界を見下ろせば、王宮お抱えの黒騎士姿をした数人が誰かを探しているのか、ウロウロと徘徊していた。
 しかし、すぐとその場所に見切りをつけ、べつの場所へと移っていく。
「よし!」
 今の内だとばかりに、少年は活動を再開する。

 ゆっくりと隣の枝へと乗り移る。……と、さらさらと、さすがに少年の重みが葉をかすかに囁〔ささや〕かせた。


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 王宮小説 〜本編〜
 ★連作「王宮小説」
 1.病弱皇子  2.じゃじゃ馬姫  3.シルレント騒動
 4-pre.その前に
 4.イベント前夜  5.初夜の訪問者
 ★中編「王宮小説」 皇帝覚醒
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 王宮小説 〜企画番外〜
 ★侵入者謁見!
 ★侵入者謁見! その前。

I MAGE
 王宮小説 〜別窓表示です〜
 ★主役級  病弱皇子  じゃじゃ馬姫
 ★脇役級  騎士公  最高審官 up
 ★落書き級  すけっちぶっく  くろっきー

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