「嘆きの声」の最高審官 ・・・時間枠としては、「嘆きの声」よりも八年くらい前の話になります。
イフリア帝国(注、1)の司法院〔ケルビム〕の最高審官はまだ、アルザスとデルハナースの父親がつとめています。
イフリア国教会(注、2)とは、互いに距離をとっている時期であり、嵐の前の閑けさ……といったトコロでしょうか。
ソイサーマル(注、3)の士官学校時代、です。
1.イフリア帝国
・・・皇帝・レイドイーグの御世。首都はベリス。地下水道が多く、イフリア国教会の力が強い。北方の山国に双子妃の故郷「ストリミア」がある。
2.イフリア国教会
・・・イフリアの民が信仰する国教。皇帝に対しても強い発言力を持ち、皇帝家の娘を神子にする慣習〔ならわし〕が古くから続いている。血の穢〔けが〕れをもっとも嫌うため、司法院〔ケルビム〕とは犬猿の仲。
3.ソイサーマル
・・・帝立で唯一の士官学校。全寮制のような気がしますが……どうでしょうか。ソイサーマルという名前はきっと、地名です。
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